栴檀山の自然と遊ぼう 砺波高生、23日に初のイベント スタンプラリー、紙芝居、リースづくり…

「栴檀山の自然と遊ぼう! inコスモス荘」の準備を進める生徒=砺波高

  ●過疎地域を盛り上げ

 砺波高2年生でつくる「砺波盛り上げ隊」が23日、過疎化が進む砺波市栴檀(せんだん)山を盛り上げるイベントを、夢の平コスモス荘で初めて開催する。高齢化と人口減少に苦しむ山あいの地域に、若者の柔軟な発想で活気を吹き込もうと考えたアイデアで、生徒は自然豊かな栴檀山に一人でも多くの人を呼び込み、地域の魅力に触れてもらおうと準備に奔走している。

 イベントは「栴檀山の自然と遊ぼう! inコスモス荘」と銘打ち、未就学児や小学校低学年とその家族を対象に行われる。コスモス荘周辺で松ぼっくりやドングリなどを探すスタンプラリーや、市のシンボルキャラクター「チューリ君」「リップちゃん」を描いた紙芝居、松ぼっくりとドングリなどを素材にしたリースづくりなどが行われる。

  ●5人、準備に奔走

 企画したのは、砺波盛り上げ隊の魚綾佳さん(16)、嶋穗榎さん(17)、堀紫苑さん(16)、掛川あき都さん(17)、長田柊菜さん(17)の5人。週2回、放課後の時間に集まって打ち合わせを行い、消しゴムを削って「チューリ君」のスタンプ作りを進めたり、砺波図書館と交渉して紙芝居を借りたりしたほか、リースに使う素材集めなどを行っている。

 5人は総合的な探究の時間で地域の課題研究として夢の平コスモス荘の活性化を取り上げた。一部は東大生と協力して栴檀山地区の活性化策を考える活動にも加わり、自ら考えたアイデアを実行に移そうとイベントを企画。グループ代表の魚さんは「砺波ってこんなに素晴らしい所があるということを知ってもらい、楽しいと思ってもらえるイベントにしたい」と意気込みを語った。

  ●先着10家族を募集

 砺波盛り上げ隊はイベントに参加する家族を募っている。参加無料で先着10家族限定。問い合わせはtonami.moriage@gmail.com

  ●文武両道の魅力紹介学校説明会に120人

 砺波高の学校説明会が18日、同校で開かれ、同校への進学を検討する中学生や保護者ら約120人が進学校として勉学や部活動、特別活動に全力で取り組む文武両道の魅力に触れた。

 中村謙作校長が県内有数の国公立大の現役合格率を誇り、勉強以外でも充実して楽しめる学校と強調し「お互いに高め合う、励まし合う、笑い合う学校」への進学を呼び掛けた。教員や生徒会執行部の代表、卒業生がICT活用や探究活動、地域連携を重視した学校の魅力を紹介した。施設見学や在校生との交流も行われ、中学生は来春の進学に夢を膨らませた。

© 株式会社北國新聞社