「戦争想起させる」旧市庁舎で開催予定の「サバゲー」、市民が中止求め要望書 副市長「スポーツと位置づけ中止考えず」=静岡・島田市

静岡県島田市が解体前の旧市庁舎を民間企業に貸し出し、11月26日に開催を予定しているサバイバルゲームについて、ゲームの中止を求める島田市議会議員や市民が11月20日、島田市役所を訪れ市長にあてた要望書を島田市の副市長に手渡しました。

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解体前の島田市役所旧庁舎でのサバイバルゲーム(サバゲー)は、旧庁舎の解体を知った静岡県焼津市のサバゲー運営会社が島田市に企画を提案し、市側はこれを歓迎、島田市長が決裁して開催が決定しています。

20日は、報道でサバゲーの開催を知った島田市議会議員と市民、合わせて20人以上が島田市役所を訪れ、「報道で初めて知った。議会や市民を無視して決めるのはおかしい」「サバイバルゲームや企業を批判するつもりはないが、戦争を想起させることで、公共の建物でやることではない」「島田市のためにならない」などと、島田市にゲームの中止を訴える要望書を提出しました。

要望書を受け取った島田市の萬屋正副市長は、「スケジュールの制約があり、議会や市民と話をせずに決めてしまったことは認めます」と話し、サバイバルゲームを広義でスポーツと位置付け、市の知名度アップにもつながるとして、民間企業に旧庁舎を貸し出してのサバイバルゲームは中止しないと述べました。

島田市役所の旧庁舎でのサバイバルゲームは11月26日(日)に開催され、全国から約100人が参加する予定で、島田市によりますと、ゲームには市長の参加も予定されているということです。

島田市役所の旧庁舎は11月27日から解体工事が始まる予定で、跡地は新庁舎用の駐車場になる予定です。

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