ユーロ本大会出場が決定した前回王者イタリア、指揮官は「この結果が必要だった」

ユーロ本大会出場を決めたルチアーノ・スパレッティ監督[写真:Getty Images]

イタリア代表のルチアーノ・スパレッティ監督が、ユーロ本大会出場決定を喜んだ。イタリア『スカイ・スポーツ』が伝えている。

20日、ユーロ2024予選グループC最終節でウクライナ代表と対戦したイタリア。引き分け以上で本大会出場が決まる一戦は一進一退の攻防が続き、チャンスは作るも決めきれない時間帯が続く。終盤には突破のため勝利が必要な相手チームに攻め込まれる場面がありながらも最後まで失点を許さず、ゴールレスドローに終わった。

前回大会で優勝しているユーロへの本大会出場を決めたスパレッティ監督は、2大会連続でワールドカップ(W杯)本大会出場を逃したチームにとってこれは必要な結果だったと喜びを噛みしめている。

「フットボールに簡単なことや明白なものはないと思っている。我々は前半、自分たちをより安全な立場における場面がいくつもあった。だが、それを活かせなければ、試合はより泥臭くよりフィジカルなものになるのは避けられないだろう」

「こうなれば、もう我々のフットボールをするどころではなくなってしまう。ウクライナはしっかり整備されたチームであり、我々を苦しめてきた。緊張感に満ちた試合だったと思う。それでも、我々はやるべきことをやった」

「すでにユーロでの優勝を経験している選手たちは、それが偶然ではないと証明する必要があった。そして新たに加わった選手たちは、イタリア国民のためタイトルを取り戻し、国全体に自分たちが王者だと感じさせることが何を意味するかについて理解する必要があっただろう」

「我々のスタートは絶好調だったが、その後はケガ人や賭博問題もあってグループリーグをひっくり返しかねない試合が2度あった。今回の相手であるウクライナは戦力が整っており、予選を突破する可能性さえある強豪だっただろう。困難もあったが、それを乗り越えられた。今は楽しむチャンスがあり、チームを作る時間もできたと思う」

「私はより多くの知識を持ち、選手たちを見て指導し、ガブリエレ・グラヴィナ会長と組織を作り上げようとしている。この結果は、安心感を与えてくれるものだ。我々は誰もが、この結果に執着していた。我々はよく『イタリアにはこの結果が必要だった』と言ってきたよ。そして、これからが本番だ」

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