オリオン通り治安改善へ「第一歩」 宇都宮市などが合同パトロール

宇都宮中央署や宇都宮市、オリオン通り商店街振興組合などが行った合同パトロール=20日午後9時、同市曲師町

 宇都宮市中心部のオリオン通りで治安悪化が問題視される中、宇都宮中央署や宇都宮市、同通り商店街振興組合などは20日夜、合同パトロールを行った。15日に発足した「オリオン通り治安維持対策会議」の活動の一環で初めて実施した。

 客引きなどの違法行為の禁止を呼びかけ、商店街の環境浄化に向けた機運を醸成するのが目的。同会議のメンバーら約50人が参加した。

 同日夜、同市江野町のオリオンスクエアで出発式を行った。同市議会議長で、同会議の馬上剛(うまがみごう)会長は「オリオン通りは子どもたちも楽しめる繁華街で、歓楽街ではないとの気持ちで関係者らと意見交換してきた。今日のパトロールは第一歩」とあいさつした。

 同署の本澤成忠(ほんざわなるただ)署長は「有害な行為を行う者の取り締まりを徹底し、環境の浄化に努める」と強調した。

 参加者は午後9時前から、「客引き行為追放」と書かれた緑色のたすきを身に着け、同通りとその周辺約1キロを練り歩いた。飲食店の従業員や利用客らに目を配りながら、法律やルールの順守をアピールした。

宇都宮中央署や宇都宮市、オリオン通り商店街振興組合などが行った合同パトロール=20日午後9時、同市曲師町

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