立民・福田氏、執行部を批判 経済政策巡り「説明不十分、求心力ない」 党代議士会で

党代議士会で党の経済政策に苦言を呈する福田氏(同3人目)=20日午後、国会

 立憲民主党の経済政策を巡り、同党の福田昭夫(ふくだあきお)衆院議員が20日、国会内で開かれた党代議士会で泉健太(いずみけんた)代表ら党執行部を批判する一幕があった。

 10日に発表された経済政策には、党が直近2回の国政選挙で公約に掲げた消費税減税が盛り込まれなかった。福田氏は代議士会の終盤に発言を求め、「(策定までの)手続きも説明も不十分で求心力が働かない。よくできているが、具体策があべこべだ」と指摘した。

 さらに、党の今後についても「政権はうまくして取れるかもしれないが、政権運営ができない」と語気を強め、泉代表らに両院議員懇談会での議論と説明を求めた。午後1時からの本会議が迫り、福田氏の発言を最後に代議士会は終了となった。

 福田氏は税制に関する党内勉強会の事務局長を務め、6月に消費税減税や高所得法人の応分負担などを公約とするよう泉代表に提言していた。

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