核禁会議へ 高校生平和大使を派遣 長崎東高・安野さん「世界中の平和活動家と交流」

意気込みを話す安野さん=長崎市役所

 市民団体「高校生平和大使派遣委員会」は20日、米ニューヨークで開かれる核兵器禁止条約第2回締約国会議(27日~12月1日)に、県立長崎東高2年の安野美乃里さん(17)と広島のAICJ高1年の尾崎心泉さん(16)の平和大使2人を派遣すると発表した。
 26日から30日まで現地で会議を傍聴するほか、サイドイベントなどでスピーチし、各国の非政府組織(NGO)関係者や若者と交流する予定。安野さんの姉で米国留学中の伊万里さんら元平和大使3人も派遣される。
 長崎市役所であった記者会見で、安野美乃里さんは「世界中の平和活動家と交流して自分たちの存在をアピールしたい。今の活動に何が足りないのか、ガザ地区やウクライナとロシア間での戦争に対して何をするのが一番効果的かヒントを得られれば」と抱負を述べた。
 同派遣委の平野伸人共同代表(76)は「若い人が締約国会議に参加することで、核兵器廃絶に機運が高まると考えられる。国際社会で存在感を示してほしい」と話した。

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