“高さ日本一”麻布台ヒルズ 11月24日に開業

港区に11月24日、ビルとしては日本一の高さとなる麻布台ヒルズが開業します。一足早く報道陣に、施設のテーマである緑豊かな街が公開されました。

記者:「メインタワーは日本一の高さとなる330メートル、緑あふれる広場も設けられ、都会のオアシスのような街をめざします」

7つの建物からなる麻布台ヒルズはオフィスや住宅、商業店舗に加え、芸術文化拠点や教育機関など、多様な機能が集まる”街”として開発されました。

年間3千万人の来訪者を想定する施設のコンセプトは、「グリーン&ウェルネス」。敷地内に2万4千平方メートルの緑地を確保したほか、最新鋭の医療機器が並ぶ予防医療センターに、健康を意識したトレーニングジムをはじめ、スポーツウェアを取り扱う店舗などが設置されました。

そしてサステナブルも意識。さまざまな展示が行われるギャラリーでは、作品を航空輸送ではなく海上輸送にすることでCO2排出を抑制したほか、100%再生素材の石膏ボードを使用するなど、環境へ配慮した取り組みが行われています。

また、施設全体の電気や空調などのエネルギーは100%施設内の設備で作り出していて、食料や生活用品の備蓄も備え、震災など有事の際には帰宅困難者3600人を受け入れることが可能となっていて、地域の防災力強化も担います。

そしてグルメももちろん魅力の1つ。日本初出店や世界で名を馳せる店舗の新業態なども数多く並びます。

記者:「ミシュランの星を獲得するなど、世界で食通たちの舌をうならせたレストランの数々が入ります」

そのほかお台場で人気を博し、世界で最も来館者が多い美術館としてギネス世界記録にも認定されたデジタルアートミュージアムも、来年2月に進化した形で復活します。

開発担当者:「徒歩圏内に多様な機能が集約された、コンパクトシティだと思っています。いろいろな方々に来てもらえれば。年齢とか性別とか国籍問わず楽しんでいただけると思っていますので、この東京の真ん中にこの緑の街ができるというところで、ここが都市のモデルになるような気概をもってやっていきたい」

新たな東京のランドマーク、11月24日に開業する麻布台ヒルズの開発は、1989年に「街づくり協議会」を設立し、地元の協力のもと30年以上の年月をかけて行なわれました。もともとあった老朽化していた木造建築や、救急車両なども通ることのできなかった幅の狭い道路が整備され、街一体の防災力強化にもつながりました。また街の回遊性の向上として、神谷町駅から麻布台ヒルズが地下で接続し、今後、六本木一丁目まで地下をつなげていく計画で、雨の日でも傘をささずに街の東西を横断できるようになるということです。

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