全国初 暴力団に「みかじめ料を返せ」と訴訟 露天商組合がこれまで支払った約2000万円の返還求める

愛知県の三河地方の祭りを中心に出店している露天商組合が、暴力団に対してこれまでに支払った2000万円あまりのみかじめ料の返還を求めて、訴えを起こしたことを明らかにしました。

豊橋市などを拠点とする約30人の露天商で構成された「愛知県東部街商協同組合」は11月21日、六代目山口組傘下の暴力団「平井一家」の薄葉暢洋(うすば のぶひろ)総裁に対し、2019年以降に支払ったみかじめ料、2020万6000円の返還を求める損害賠償請求訴訟を起こしました。

組合は「平井一家」に繰り返し利益を供与したとして、ことし2月に愛知県公安委員会から組合名公表の行政処分を受け、ことし7月には、これまでに支払ったみかじめ料のうち、1000万円の返還を求めて「平井一家」に内容証明を送っていました。

組合の代理人弁護士によりますと、露天商組合が暴力団に対してみかじめ料の返還を求めて損害賠償請求訴訟を起こすのは、“全国初”だということです。

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