注目集まる「懺悔(ざんげ)チョコ」問い合わせ相次ぎ、自販機でも販売へ 夫婦げんかで気まずい時いかが

川口市の常陽産業の「懺悔チョコ」。特許技術を活用したメッセージ入りチョコレートを提案している(同社提供)

 埼玉県川口市江戸の常陽産業が始めたチョコレートにメッセージを入れて相手に贈る「懺悔(ざんげ)チョコ」が、注目を集めている。10月末に行われた同市産品フェアに出展して以降、問い合わせが相次ぎ、これまではインターネット通販のみだったが、来年1月からは自販機での販売も展開する。

 1990年の創業以来、シリコーンゴム成型、樹脂真空成型、各種抜き加工を手掛けてきたが、2021年に真空成型とチョコレート印刷を組み合わせた「チョコレート転写モールド」を開発し、特許を取得。それまで難しいとされていた立体のチョコレート全面への絵柄やメッセージ印刷を可能にした。

 懺悔チョコはこの技術を活用。商品名は「夫婦げんかの後の気まずさを解消できるような言葉、謝罪の言葉をチョコレートに乗せた」ことに由来する。チョコレートはベルギー産で、味にもこだわった。チョコレートの大きさや色、文字の色などは自由にデザインできることから、似顔絵や企業ロゴなどを印刷した販促品や記念品などとしての提案も可能という。

 同社の黒羽伸子専務は「メールや交流サイト(SNS)などデジタルだけではなく、思いを乗せた文字で温かな気持ち、ほっとするような心を感じていただければ」と利用を呼びかけている。商品購入は同社ホームページ内ECサイト「Choco sun」から。

 問い合わせは、同社(電話048.281.5646)へ。

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