”寒さ本格化”で使用する機会が増加 カセットこんろ火災に注意 住宅からの出火原因1位は「こんろ」 正しい使い方を

寒さが本格化する中、家庭内で使う機会が増える「カセットこんろ」。

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便利な一方で住宅火災につながる危険もあり、消防は正しい使い方を呼び掛けています。

こちらは、ガスボンベを正しく取り付けなかったためガスが漏れ、こんろの火に引火し、燃え広がったという再現映像です。

<伊豆田有希記者>
「集合住宅の3階から黒い煙が出ています」

11月9日、静岡市駿河区で発生した火事。

「ガスボンベに火がついた」と集合住宅に住む男性(60代)から通報があり、出火原因はカセットこんろとみられています。

火は約1時間半後に消し止められましたが、男性が重いやけどを負い、死亡しました。

空気が乾燥し、1年の中で最も火災が発生しやすいと言われるこれからの季節。

消防庁によりますと、2022年、全国で起きた住宅火災のうち、出火原因の1位はカセットこんろを含む「こんろ」で、全体の16.3%を占めます。

カセットこんろの危険性について、静岡市消防局の担当者に聞きました。

<静岡市消防局 近江達彦消防司令>
「加熱し過ぎて内容物が発火したり、ガス漏れを検知できていなくて、漏れたガスに引火したりそういったことが(火災の)原因としてよくある」

火事を防ぐために、私たちが気をつけることは。

<静岡市消防局 近江達彦消防司令>
「久しぶりに使うことも多いと思うので、使用前の点検は絶対にやってもらいたい。説明書をよく読んで使い方が間違っていないかというところも注意してもらいたい」

ほかにも、使用する鍋のサイズやガスボンベの使用期限をしっかり確認することが重要です。

正しい使い方に注意を払う必要があります。

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