市長がサバイバルゲーム不参加に 理由は「誤解招きたくない」 解体前の旧市役所で11月26日開催 企業の提案で市長が決済=静岡・島田市

解体前の旧市役所でサバイバルゲームができる。

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全国から参加希望が殺到した静岡県島田市での企画ですが、11月21日、染谷市長は自身のゲーム参加を取りやめると発表しました。

市長は「誤解を招きたくない」としています。

<染谷絹代島田市長>
「新聞のタイトル、撃ち込め、市庁舎に撃ち込めというタイトルでイメージされることがどういうことなのかと思った。あの新聞が出た日に、これはやめたほうがいいなと思いました」

21日午後、報道陣の取材に応じた島田市の染谷市長。

自らの参加を見合わせると発表したのは、旧市役所で行われる「サバイバルゲーム」です。

11月26日、全国からサバゲー愛好家が集まります。

ゲームの舞台は、島田市の旧庁舎。

これは焼津市の企業が「解体前の庁舎をサバゲーの会場として使わせてほしい」と島田市に提案したもので、市はこれを歓迎。

11月、染谷市長が決裁して開催が決定しています。

染谷市長自身もゲームへの参加を予定していましたが…

<染谷絹代島田市長>
「(サバゲーを)市が企画・運営して、それで市長が参加する。という誤解を持たれている方が多い。みなさんの意見をうかがって、これ以上誤解を招くことがないようにしたいと思いますので当日の私の参加は見合わせたい」

染谷市長が懸念する「誤解」のひとつが、スポーツとしてのサバゲーを「戦争」と結びつける考えです。

サバイバルゲームの開催をめぐっては「戦争を想起させる」などとして、開催に反対する島田市議会議員や市民、合わせて20人以上が市役所を訪れ、市長に宛てた中止を求める要望書を提出しています。

始まる前につまずいてしまった格好のサバイバルゲーム。

染谷市長は参加しないものの、11月26日に開催される予定です。

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