タイ政府、同性婚法案承認 擁護派優勢、審議長期化も

 【バンコク共同】タイ政府は21日、同性カップルに男女の夫婦と同様に婚姻を認める法案を閣議で承認した。12月の議会で審議入りする見通し。5月の総選挙の結果、与野党で同性カップルの権利を擁護する勢力が多数を占めており、成立する可能性があるが、審議の長期化も予想される。

 タイではこれまでも同様の法案が複数回審議されたが、成立には至っていない。今回は与党のタクシン元首相派「タイ貢献党」に加え、最大野党の「前進党」も支持する可能性がある。

 アジアの国・地域では台湾が2019年に初めて同性婚の権利を保障する特別法を施行している。

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