免許更新、待ち時間短縮 県総合交通安全センター・自動受付機、26日から運用

新たに導入した運転免許証更新申請などに使用する自動受付機のデモンストレーション=天童市・県総合交通安全センター

 県警は、天童市の県総合交通安全センターに、運転免許証更新などの申請書を自動発行できる受付機を新たに導入し、21日にデモンストレーションを行った。利用者の待ち時間短縮や、申請書への記入のミスや漏れを防ぎ、正確性の向上と効率化が期待される。6台を設置しており、今月26日から本格運用を始める。

 従来は、申請書に氏名や住所、免許証番号の一部などを記入後、職員が端末に情報を入力していた。同センターの窓口は平日以外に開いているのは日曜のみ。そのため日曜は平日の倍近くとなる平均約600人が訪れる。受付前や記載台の周りには、長い列ができることもある。県警は全国的な取り組みに合わせるとともに、待ち時間の短縮や業務効率化を図ろうと、自動受付機を導入した。

 デモンストレーションでは、県警運転免許課の担当者が同センターで模擬的に申請。自動受付機に運転免許証を差し込み、案内表示に従って画面を操作すると、氏名や住所など、必要な情報が記入された申請書が印刷された。窓口の職員は、印刷後、QRコードを読み取るだけで、入力の手間が省ける仕組みだ。

 運転免許証の更新のほか、再交付や自主返納などにも対応している。同課の渡会和幸免許調査官は「手続き時間は5~6分短くなることもある。記入や入力の手間を省き、ミス防止なども期待できる」と話している。

© 株式会社山形新聞社