朝日町、道陸橋が通行可能に 県道白滝宮宿線の開通式

テープカットを行い、県道白滝宮宿線の開通を祝う関係者=朝日町太郎

 県が朝日町太郎で改良工事を進めていた県道白滝宮宿線の開通式が19日、現地で行われた。新たに架設された「道陸橋(どうろくばし)」(139メートル)を含む620メートルが通行可能となり、Asahi自然観や空気神社など観光地へのアクセスが向上した。

 同線は町西部の山間地域と中心部をつなぐ唯一の生活道路。旧道にあるスノーシェッドは、車同士のすれ違いが困難なほど狭い上に老朽化が進んでいた。県は2015年度に道路改良事業を始め、スノーシェッド部分を橋で迂回(うかい)させたほか、道路の幅員は従来の4.5メートルから8メートルに拡幅した。総事業費は約20億円。

 式典には関係者や橋名板を揮毫(きごう)した同町西五百川小の児童など計約70人が出席し、テープカットや通り初めを行い、開通を祝った。吉村美栄子知事が「地元住民が安心して暮らし、多く観光客が訪れてほしい」と期待を込めた。鈴木浩幸朝日町長は「町内外の人々の交流が促進し、地域全体の活性化につながるよう取り組む」と述べた。

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