沖縄 全41市町村から被害の情報なし 北朝鮮「人工衛星」発射で

臨時記者会見で質問に答える宮澤博行防衛副大臣(中央)=22日午前0時35分ごろ、防衛省

 北朝鮮による「人工衛星」発射について、沖縄県は22日午前0時半現在、全41市町村から被害の状況についての情報は入っていないと発表した。

 防衛省によると、北朝鮮は21日午後10時43分ごろ、北西部東倉里から、人工衛星とみられる物体1発を発射した。

 物体は飛行中に複数に分離し、一部は沖縄本島と宮古島の間の上空を通過した。現時点で、物体の軌道投入は確認されていない。

 22日未明、防衛省で記者会見した宮澤博行防衛副大臣は「日本上空を通過する形での発射は航空機や船舶はもとより、付近住民の安全確保の観点からも極めて問題だ」などと述べた。

 衛星発射に備え、県内では那覇や宮古、石垣、与那国に空自のPAC3(地対空誘導弾パトリオット)が、東シナ海には海自のイージス艦が展開している。

 宮澤氏は今後の態勢について「現時点での判断は困難だ」との認識を示した。

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