タイのモノレール形式の首都圏鉄道「MRTピンクライン」が21日、無料の試験運転を開始した。セーター首相は同日午前にピンクラインを視察し、全区間を乗車した。
ピンクラインの運行業者はノーザン・バンコク・モノレール(NBM)。首都バンコク北郊ノンタブリ県の「ノンタブリ・シビック・センター駅」とバンコク東部の「ミンブリ駅」間の34.50キロメートルをつなぎ、駅数は30となる。
無料の試験運行は、11月22日から12月17日まで実施。運行時間は1週目が午前6時から午後8時まで、2週目は午後10時まで、3週目は午前0時までと段階的に延長する。12月18日からは有料となり、運賃は15~45バーツ(約63~190円)となる。
セーター氏はワット・プラ・シー・マハタート駅を訪れ、「タイの国と人々にとって、重要なインフラだ」とし、「タイがこのようなインフラを持っていることで、外国からの投資を呼び寄せる要因になる」と期待を示した。
ピンクラインは現状ではパープルライン(ノンタブリ・シビック・センター駅)とダークレッドライン(ラクシー駅)、ライトグリーンライン(ワット・プラ・シー・マハタート駅)の3線に接続。将来的には、現在計画が進められているブラウンラインやグレーライン、オレンジラインと接続する予定となっている。