富山地方鉄道の宇奈月温泉駅開設100周年記念セレモニーは21日、黒部市宇奈月温泉の同駅前広場で行われ、関係者約30人が1世紀の歩みを振り返り、観光拠点としての今後のさらなる発展を期した。
温泉開湯と同年の1923(大正12)年11月21日、旧黒部鉄道の下立(おりたて)―宇奈月温泉駅(当時は桃原)間が開通し、同区間の4駅が開設された。温泉開湯100周年事業実行委員会と地元自治振興会、富山地鉄が式典を企画した。
河田稔実行委員長が「鉄道事業は地域発展の中核であり、この日を忘れず、さらに盛り上げていきたい」とあいさつ、中田邦彦富山地鉄社長が地元に愛される鉄道であり続けることを誓った。上坂展弘副市長らが祝辞を述べた。
100周年に合わせて地元で復活させた伝統の踊り「宇奈月温泉小唄」「黒部音頭」を桃の会の女性が披露した。4駅には「祝鉄道開設100周年」ののぼりを設置、宇奈月温泉駅では記念写真展が行われている。