コロナ雇調金1800万円を福井市の企業が不正受給 福井労働局公表、全額返還の意向

 福井労働局は11月21日までに、新型コロナウイルス対策の雇用調整助成金(雇調金)について、生産用機械器具製造業の辻機械(本社福井県福井市大町1丁目、辻恵利子社長)が約1800万円を不正受給していたと公表した。同労働局によると、同社は全額を返還する意向といい、一部を返還した。

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 同労働局によると、2020年7月~今年5月に、実際には勤務していた従業員を休業させたとする虚偽の申請を行い、計1817万9865円を不正に受給した。

 同社は21日までの福井新聞の取材に応じていない。

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 雇調金は雇用保険に加入する従業員について事業主が休業や教育訓練を行って雇用を維持する場合、休業手当や賃金の一部が支給される。

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