日本庭園芸術協会(東京、北山安夫代表理事)と陸前高田市は、気仙町今泉地区の津波浸水域で未利用が続く造成地に、日本庭園の整備を計画している。緑豊かな空間で東日本大震災の犠牲者を思い、人々が交流を温める場とする、名付けて「鎮魂の庭プロジェクト」。資金や苗木など幅広く善意を募りながら約10年かけて、じっくりと環境を整えていく。
「生きている人、亡くなった人。みんなが集い、語らう場にしたい」。市役所で20日、北山さん(74)は佐々木拓市長と記者会見に臨み、概要を説明した。
予定地は気仙川沿いの今泉地区の土地区画整理事業エリア(事業面積112ヘクタール)にある1.5~3ヘクタール。設計はこれからで、津波に流された石や地元の木材などの活用も検討していく。