共産党県議ら 名前入りたすきで活動 春の統一選前の1月に

 共産党の県議と宇都宮市議3人の計4人が今春の統一地方選前の1月、名前入りのたすきを着用して街頭活動していたことが21日、分かった。選挙運動期間外における候補者名が入ったたすきの使用は、公選法で禁止する事前運動に該当する恐れがあり、市議会の一部に問題視する動きがある。

 市議会関係者によると、同党宇都宮市議員団などのツイッター(現X)で今年1月1日、JR宇都宮駅近くで県議選と市議選に立候補した4人が名前入りのたすきをかけて街頭活動する様子を写真付きで投稿していた。

 県選管と市選管はそれぞれ「一般論として、公選法で禁止されている事前運動と、文書図画の掲示に抵触する恐れがある」と指摘している。

 野村節子(のむらせつこ)県議は「日常的な政治活動の一環で、選挙違反だとは思っていない」、議員団の福田久美子(ふくだくみこ)団長も「政治活動の一環で特定の選挙の呼びかけは一切していない」と話した。

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