長年の大混雑回避へ!駅に“新改札口”誕生 近くに大学3校や高校あり、狭い道路が毎日危険だった「開校から60年近くの悲願」

毛呂山町下川原の東武越生線川角駅に17日、新たな改札口「学園口」が開設した。駅周辺には大学や高校があり、通勤通学時間帯の混雑による危険が長年の課題だった

 駅周辺の交通混雑に伴う危険が長年にわたって課題だった埼玉県毛呂山町下川原の東武越生線川角駅に17日、新たな改札口「学園口」が開設。強い雨が降り続く中、関係者が出席して式典が開かれた。

 オープニングセレモニーでは、東武鉄道の真島朗執行役員が「お客さまにはご不便をおかけしていたが、地域の利便性と安全性が高まることを期待している」とあいさつした。整備費の協力を行った城西大学の藤野陽三学長は「開校から60年近くの悲願で、一番喜ぶのは学生。多くの皆さまにご支援をいただいた」と感謝。日本医療科学大学の新藤博明学長は「今日のような雨の日こそ、学園口ができた意味がある」と述べた。

 川角駅周辺には両大学をはじめとした大学3校のほか、高校などもあり、朝の通学時間帯は特に混む。これまでは、改札が北側の上りホームに直結した東口しかなく、出てすぐの場所には踏切があるため、利用客が周辺の狭い道路に滞留して危険だった。

 学園口は8月から約3カ月の工期を費やし、下りホームと接する南側に新設。バリアフリー対応型を含むIC(集積回路)専用自動改札機4台が設置された。3大学は駅の南にあり、坂戸方面から下り電車で登校する学生が多いため、交通環境の安全が確保できると期待されている。

セレモニーでテープカットする関係者=17日、毛呂山町下川原の東武越生線川角駅学園口

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