市役所に謎の物体…“癒されるベンチ”朝霞市役所周辺に4基お目見え 地元RCが寄贈「市民らの語らいの場に」

朝霞市役所前の花の池テラスに設置された雲形ベンチ

 恐竜の卵のようで卵ではない。宇宙人からの贈り物でもない。オブジェのようでオブジェではない。角ばったところがない雲形の何とも不思議で、前衛彫刻のような白い造形物が埼玉県朝霞市役所敷地内などにお目見えし、市民らの関心を集めている。

 実はこれ、休憩用のベンチ。市役所前花の池テラスと隣接するシンボルロードの市役所前広場に各2基計4基が設置されている。お年寄りや恋人らの語らいと癒やしの場にしてもらおうと、朝霞ロータリークラブ(飯倉昇明会長、会員24人)が創立60周年記念事業の一環で、同市に寄贈した。

 ベンチの大きさは長さ230センチ、幅77センチ、高さ45センチで重さ約73キロ。ポリエチレン樹脂製で土のうが内蔵されている。オーストラリアのメーカーが製造しており、「全てが曲線で構成されているため、子どもにも安全で、思わず触りたくなるようなポップアートなデザイン」が特徴という。

 16日に同市役所前で開かれた除幕式で、飯倉会長は「市役所やシンボルロードのシンボリックな空間で、市民らの語りの場になってほしい」とあいさつ。これに対して、富岡勝則市長は「多くの市民らが集う場所がさらに魅力的になる」と謝辞を述べ、感謝状を贈呈した。

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