11月22日は二十四節気「小雪」 旧美野分教場(嬉野市塩田町)の大イチョウ見頃

小春日和の下、例年より遅く黄葉が見頃となった旧美野分教場の大イチョウ=嬉野市塩田町五町田

 佐賀県遺産の木造校舎「旧美野分教場」(嬉野市塩田町五町田)で、校庭の大イチョウの黄葉が見頃を迎えている。22日は二十四節気の一つ「小雪」だが、好天に恵まれて小春日和を感じさせた。高温の影響で葉の色づきは平年より遅れていて、あと1週間ほど楽しめるという。県内は24日以降は気温が下がる見通し。

 校舎は1928年建設で、55年前に廃校となったが、地域住民が維持管理を続けて内外ともに美しく保たれている。大イチョウのある校庭は、この季節は黄色いじゅうたんを敷き詰めたように彩られる。

 地元の熊野区長の淵野弘秋さん(68)と副区長の渕野信二さん(62)は「少子高齢化が進んでいるが、校舎は地域行事や浮立の練習場などとして今も現役。大きく育ったイチョウとともに次世代へつなぎたい」と話した。(写真と文・中島克彦)

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