トッテナム、15年前の移籍で規定違反疑惑 ペナルティーが科される可能性が浮上

写真:15年の時を経て、トッテナムに処分が科されてしまうのだろうか

2008年に元イングランド代表FWジャーメイン・デフォートッテナムからポーツマスに移籍した件を巡り、FA(サッカー協会)が移籍規定違反でペナルティーを科す可能性があるという。イギリス『デイリーミラー』電子版が伝えている。

デフォーは2008年1月、750万ポンド(現在のレートで約13億9160万円)の移籍金でポーツマスに完全移籍した。その際、かつてウェストハムやトッテナムでプレーしたこともあるミッチェル・トーマス氏という人物が仲介人的な役割を担っていたが、当時、トーマス氏は代理人のライセンスを保持していなかったという。

トッテナム側からはダニエル・レヴィ会長やデフォー本人、そして当時の指揮官だったハリー・レドナップ監督がトーマス氏と交渉したようだが、現在まで続くFAの規定では、無許可の代理人を使って移籍取引を完了させることは禁止されている。

FAは当時、この事実を把握していたものの、「独立した仲裁委員会が審理をした」としてこの件には介入せず、不問に終わった。一方、同年に代理人への違法な支払いが発覚したルートン・タウン(当時4部リーグ所属)は2008-09シーズンに勝ち点10ポイントの剥奪処分を受け、4部から5部へと降格している。

デフォー移籍の件については、今回、無許可の代理人が仲介したことを示す明確な証拠が出てようで、FAはこれを受けて「規則に対する重大な違反があったことを示唆する新たな証拠が提示された場合は、当時に遡って該当する疑惑について検討する」と明言。

どのような結末になるのかは今後の展開を見守る必要があるものの、規則違反が明らかになった場合は、15年の時を経て何らかのペナルティーが科される可能性がある。

なお、トッテナム側はこの件に関するコメントを拒否しているという。

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