サウジ、1月の移籍マーケットでローマから大量の人材獲得を狙う

写真:サウジ・プロフェショナルリーグへの引き抜きが噂されているモウリーニョ監督

サウジ・プロフェッショナルリーグのクラブが、1月の移籍マーケットでローマから大量に人材を引き抜く可能性があるという。イタリア『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙の電子版が伝えている。

ここ数日、今年6月にローマとの契約を2年間延長したばかりの元イングランド代表DFクリス・スモーリングにサウジアラビアのクラブが関心を持っているのではないかという噂が浮上している。

スモーリングは開幕当初は先発出場していたものの、その後はヒザのケガのため3カ月間にわたって戦線離脱しており、現在はピッチに戻ることが最優先事項となっている。とはいえ12月まで復帰は難しいと見られており、その後もコンディションを見極めながら復調を目指していくことになる。

ローマでは現在、センターバックの枚数が不足しており、1月の移籍マーケットでは2人のDFを補強する必要がある。本来ならスモーリングを放出する余裕はないはずだが、長期離脱が続いていることを考えると検討の余地はありそうだ。

サウジアラビア側が狙っている他の選手はイタリア代表DFレオナルド・スピナッツォーラとアルゼンチン代表FWパウロ・ディバラである。スピナッツォーラは8月の時点ですでにサウジアラビアのクラブが獲得を目指していた。現行契約は2024年6月30日で満了となり、クラブ側は契約を更新するにしても現在の年俸300万ドル(約4億4420万円)から大幅に減額させたいと考えているため、1月に移籍する可能性は高いと言えそうだ。

ディバラはサウジアラビアでは非常に人気の高い選手であり、1200万ドル(約17億7690万円)の契約解除金が設定されている。今後、ケガなどでパフォーマンスが落ちれば、ローマが放出を検討しても不思議ではない。

そしてもう1人、サウジアラビア側が狙っているのがジョゼ・モウリーニョ監督だという。今シーズン限りとなっているローマとの契約を更新せずに退任する可能性があり、指揮官自身は退任することになればUEFAチャンピオンズリーグに出場するヨーロッパのビッグクラブに新天地を求めたいと考えているようだが、サウジアラビア側はローマへと“金の橋”を架けて彼を迎え入れる用意があるという。

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