「バームクーヘンゆかりの地」 広島・似島の交流センターの命名権をユーハイムが取得 創業者が日本で初めてバームクーヘンを焼いた地で

広島市の似島にある交流センターについて、製菓会社のユーハイムが命名権を取得しました。

現在、改装工事中の似島歓迎交流センター(広島市南区)は、2024年4月に約340人が宿泊できるアウトドア施設としてリニューアルオープンする予定です。

広島市が9月から10月にかけて公募していた命名権の取得者は、神戸市に本社を置く、製菓会社の「ユーハイム」に決まりました。

ユーハイムの創業者であるカール・ユーハイムは、第一次世界大戦の捕虜として似島の収容所にいました。その際に日本で初めてバームクーヘンを焼き上げ、1919年に、現在の原爆ドームである広島県物産陳列館で開催された展覧会に出品したことで知られています。

ユーハイムは、「似島はバウムクーヘンゆかりの地で、収容所の跡地である交流センターの呼び名は極めて重要と考えている。『お菓子には世界を平和にする力がある』との理念に基づいて、歴史と自然のある似島の活性化に寄与したい」とコメントしています。

広島市によりますと、ユーハイムのほかに応募はなかったということです。命名権料は年間110万円で、期間は来年度から5年間ということです。

© 株式会社中国放送