全国高校ラグビー県大会 23日決勝 長崎南山・速さと展開力持ち味 長崎北陽台・FWが前に出て勝負

展開力を生かして今季県内主要大会4冠まであと1勝に迫った長崎南山(左)、FWの推進力と堅守速攻で大会6連覇を狙う長崎北陽台=大村市、県営放虎原ラグビー場

 ラグビーの第103回全国高校大会長崎県大会最終日は23日午後2時から、長崎市総合運動公園かきどまり陸上競技場で長崎南山-長崎北陽台の決勝が行われる。両校の決勝対決は3年ぶり15度目で、過去の対戦成績は長崎南山が3勝、長崎北陽台が11勝。今回は長崎南山が九州枠で出場した第100回大会以来3年ぶり7度目、長崎北陽台は6年連続22度目の全国大会(12月27日~来年1月7日・大阪府東大阪市花園ラグビー場)出場を懸けて、今季県内最後の一戦に臨む。
 1月の県新人大会、4月の7人制県大会、6月の県高総体に続いて、今季4度目の決勝対決。これまではいずれも長崎南山に軍配が上がっているが、長崎北陽台も夏を経てチーム力を上げてきた。両チームとも総合力が高く、県高総体同様、ラストワンプレーまで勝敗の行方が定まらない接戦が期待できる。
 長崎南山は準決勝で島原工を52-0で圧倒。持ち味の展開力を生かして8トライを奪った。SH山下蓮、SO土橋、CTB後藤は速さと技術を備えており、WTB末永らバックスリーも決定力がある。平均体重約94キロのFWはU-17日本代表で身長187センチ、体重120キロのプロップ本山、昨季から主力のプロップ谷口、フランカー長渕らが攻守の要。モール攻撃も含めて、前に出る力を培ってきた。
 長崎北陽台も準決勝で長崎北に48-5で快勝。ナンバー8久保、プロップ齊藤、ロック下田、田﨑凛ら平均体重約94キロのFWが、密集戦を支配して8トライを積み重ねた。トライを取りきることができるモールは大きな武器だ。バックスも2年生主体ながら、CTB新垣、中田、SO山口幸らが力強くなり、それぞれがラインブレークできるようになってきた。持ち味の堅守速攻を体現して、今季1年間の悔しさを晴らしたい。

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