12キロ走ってから“就任” マラソン・小山選手、飯能署で一日署長 「駅伝を先導の方々に良い報告できた」

埼玉県警飯能署の一日署長に就任した小山直城選手(手前左)=21日午前

 2024年パリ五輪のマラソン男子日本代表に内定した埼玉県日高市出身、松山高出の小山直城選手(27)=ホンダ=が21日、飯能署の一日署長に就任し、交通事故防止を呼びかけた。

 小山選手は制服に「一日飯能警察署長」と記された黄色のたすきを着用し、竹内範敏署長から委嘱状を受け取った。

 その後の出発式では交通法規の順守をはじめ、酒気帯び運転や過労運転をしないことなどをうたった「安全宣言」を行い、白バイやパトカーを見送った。服装点検や車両点検にも当たった。

 小山選手は同日朝、12キロを走る練習をこなしてから一日署長を務めた。

 同署は日高と飯能の両市を管轄する。小山選手は地元の警察署での一日署長について、学生時代に出場した奥むさし駅伝競走大会などを引き、「先導してくれた警察の方にも良い報告ができた」と語った。また「社内でも交通ルールは厳しい。身を引き締めたい」と話した。

 小山選手は五輪コースの試走のため、今月下旬にパリに向かう。

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