ルカク父、息子の今夏の移籍騒動を語る「私ならサウジアラビアに行っていた」

写真:ルカクの父は「サウジ行き」を望んでいた……?

ローマに所属するベルギー代表FWロメル・ルカクの今夏の移籍騒動について、彼の実父であり、元ザイール代表FWでもあったロジャー・ルカク氏がベルギー『La Derniere Heure』紙のインタビューで語った。その内容をイタリアのオンラインメディア『カルチョメルカートドットコム』が伝えている。

ルカクは昨シーズン、チェルシーからのローンという形でインテルに所属し、公式戦通算37試合14ゴールを記録。今夏は完全移籍に向けた話し合いが持たれていたものの、途中でルカクがユヴェントス移籍を示唆したためインテル側が交渉から撤退。ユヴェントスもサポーターの反発に遭ってルカクの獲得を断念し、最終的にはローマへのローン移籍が実現した。

このような経緯もあり、セリエA第10節のインテル vs ローマ戦の際には、サン・シーロに集ったインテルサポーターがルカクに対して盛大なブーイングを浴びせた。ロジャー氏はまず、この試合についてこう回顧している。

「ブーイングは私に対して浴びせているようにも感じた。イタリアでの彼の扱われ方を見ると悲しくなるよ。私は途中でテレビを消した。彼が象のような肌をしている(強靭なフィジカルの持ち主であること)のは知っているが、彼にも限界はある。ああいうストレスは肉体にダメージを与える」

また、今夏のローマ移籍については「正しい選択だった」としつつ、サウジ・プロフェッショナルリーグのクラブからもオファーがあったことに言及しながら次のように語っている。

「私ならサウジアラビアに行っていただろう。彼がそうしていればいくら稼げただろうか。年俸4500万ユーロ(約72億7690万円)? それで3年契約を結んでいた? 彼はテデスコ(ベルギー代表のドミニコ・テデスコ監督)に、代表チームのポジションを維持できるかどうか相談すべきだった。クリスティアーノ・ロナウドのようにね」

「ロメルには2人の子どもがいる。それに、彼はすでに30歳だ。いつかは自分のことを考えなければならない時期もくる。だが、それでも彼はヨーロッパに残りたがっていたんだ」

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