2023-2024冬は雪どれぐらい降る? 12~3月のウェザーニューズ降雪傾向まとめ

2023-2024冬の予想降雪漁マップ(ウェザーニューズHP引用)

 民間気象会社ウェザーニューズ(本社千葉県)は11月22日、今冬の降雪傾向を発表した。今年12月から来年3月は大規模なエルニーニョ現象が降雪量にどう影響するのか、各エリアの予想をまとめた。

2023冬はたくさん雪降る?それとも少ない?

 ウェザーニューズが発表した降雪傾向によると、今冬の降雪量は北日本の日本海側で「平年並みか少ない」と予想。東日本と西日本の日本海側では「平年より少ない」とみており、北日本の太平洋側と関東甲信が「平年並み」、東海と西日本の太平洋側は「平年並みか少ない」と予想している。

 現在発生している規模の大きいエルニーニョ現象は2024年春まで続く予想。また、インド洋熱帯域の海面水温が西部で高く、東部で低い状態が1月頃まで続く見込みのため、今冬は中国内陸の偏西風が平年よりも南を通りやすくなるという。この下流にあたる日本付近では、偏西風が平年より北を通るため、日本付近の冬型の気圧配置は平年より長続きしない傾向だ。

 このため、北日本日本海側の降雪量は平年並か少ない、東日本と西日本の日本海側では降雪量が平年より少ない予想で、特に西日本と東日本の日本海側ではスキー場の雪不足の懸念も。低気圧が通過する頻度は平年より多く、東日本や西日本の太平洋側を中心に降水量は平年より多くなると予想している。今シーズンと類似しているのは2018〜2019年、2019〜2020年で、全国的に気温が平年より高く降雪量は少ない傾向だった。

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雪のピークいつ?

 雪のピークは、北日本日本海側で1月中旬、東日本と西日本の日本海側で2月前半と予想している。一年のうちでもっとも寒く、冬型の気圧配置が現れやすくなるためという。北日本から西日本の太平洋側の雪のピークは2月前半の予想。寒気の入るタイミング次第では南岸低気圧の通過時に東北南部や関東甲信を中心に大雪になる可能性があるため、事前の備えを呼び掛けている。

エリアごとの降雪傾向

北日本 本格化の時期:12月上旬〈日本海側〉 ピーク:1月中旬 降雪量:平年並みか少ない 降雪傾向:今冬の気温は平年よりやや高い~高い予想。冬型の気圧配置は一時的に強まることはあっても長続きしない傾向で、降雪量は平年並か少ないとみられる。ただ、局地的な強雪や大雪のおそれがあるため注意が必要。3月の気温も平年より高い予想で、雪どけが早まる所がありそう。

〈オホーツク海側〉 ピーク:2月前半 降雪量:平年並みか多い 降雪傾向:今冬の気温は平年よりやや高い~高い予想。平年よりも低気圧の影響を受けやすく、2月前半は大雪の可能性がある。3月も平年より高い予想のため、雪どけが早まる所がありそう。

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東日本 本格化の時期:12月上旬〈日本海側〉 ピーク:2月前半 降雪量:平年より少ない 降雪傾向:今冬の気温は平年より高い予想。冬型の気圧配置は一時的に強まることはあっても長続きしない傾向で、降雪量は平年より少ないとみる。ただ、局地的な強雪や大雪のおそれがあるため注意を。3月の気温も平年より高い予想で、雪どけが早まる所がありそう。

〈太平洋海側〉 ピーク:2月前半 降雪量:平年並みか少ない 降雪傾向:今冬の気温は平年より高い予想。平年よりも低気圧の影響を受けやすく、降水量が多くなる見込みだが、寒気が弱いため降雪量としては平年並とみている。ただ、寒気の入るタイミング次第では南岸低気圧の通過時にまとまった雪が降り、2月前半は大雪の可能性もあるため十分な備えが必要。3月の気温も平年より高い予想のため、山間部で雪どけが早まる見込みです。

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西日本 本格化の時期:1月上旬〈日本海側〉 ピーク:2月前半 降雪量:平年より少ない 降雪傾向:今冬の気温は平年より高い予想。冬型の気圧配置は一時的に強まることはあっても長続きしない傾向で、降雪量は平年より少ないとみている。ただ、局地的な強雪や大雪のおそれがあるため注意が必要。3月の気温も平年より高い予想で、山間部を中心に雪どけが早まるところがありそう。

〈太平洋海側〉 ピーク:2月前半 降雪量:平年並みか少ない 降雪傾向:今冬の気温は平年より高い予想。平年よりも低気圧の影響を受けやすく降水量が多くなる見込みだが、寒気が弱いため降雪量としては平年並か少ない予想。3月の気温も平年より高いとみており、春の訪れが早まりそう。 

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