志賀、贈賄疑い業者釈放 小泉容疑者は30日まで勾留

 志賀町発注工事の入札を巡り、贈賄などの容疑で逮捕された米木(よねき)工務店(同町)代表取締役の米木義則容疑者(68)が22日、釈放されたことが捜査関係者への取材で分かった。石川県警の聴取に「町長に現金を贈った」と容疑を認める趣旨の説明をしており、金沢地検は今後、任意で捜査を続ける。加重収賄などの容疑で再逮捕された町長の小泉勝容疑者(57)=同罪で起訴=については、30日までの勾留が認められた。

 両容疑者は20日に逮捕、21日に送検され、地検が金沢簡裁に勾留請求した。米木容疑者については却下となり、金沢地検が準抗告したが棄却された。

 小泉容疑者の再逮捕容疑は、町が今年6月7日に実施した道路改良工事の一般競争入札で、同月上旬に最低制限価格2491万9千円(税別)を米木容疑者に漏らして米木工務店に同額で落札させ、謝礼として現金20万円を受け取った疑い。米木容疑者は小泉容疑者に現金を渡した疑いが持たれている。

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