安保理、戦闘休止を歓迎 イスラエル大使は再開主張

国連安全保障理事会でパレスチナ自治区ガザの情勢を協議する会合=22日、米ニューヨーク(国連提供・共同)

 国連安全保障理事会は22日、パレスチナ自治区ガザの情勢を協議する公開会合を開いた。各理事国はイスラエルとイスラム組織ハマスによる4日間の戦闘休止と人質解放の合意を歓迎し、双方に合意の履行を要求した。イスラエルのエルダン国連大使は休止後に戦闘を再開すると主張した。

 エルダン氏は「合意でイスラエルが大きな一歩を踏み出せると証明した」としながらも、休止期間が終われば「ハマスがテロを起こす能力を撲滅する」と強調。ガザの人道危機を報告した国連高官を「恥を知れ」と罵倒し、議長を務める中国の張軍国連大使が「敬意を示すように」といさめる一幕があった。

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