大分市の佐藤さんが米寿を記念し作品展 豊後絞りや人形、びょうぶを展示【大分県】

アート表装の掛け軸を仕上げた佐藤小夜さん=県立美術館
佐藤小夜さんの人形とアート表装

 【大分】大分市牧上町の佐藤小夜さん(87)が、米寿を迎えるのを記念して23日から同市荷揚町のアートプラザで作品展を開く。長年、制作に取り組んでいる豊後絞り、人形、びょうぶを飾る。人形は約50点を来場者に贈る。27日まで。入場無料。

 三つの趣味の中で特に力を入れるのは豊後絞り。市職員を退職後に出合い、同市出身の染色家安藤宏子さん主宰の「豊後遊草会」発足時(1996年)からのメンバー。「豊後絞りを末永く伝えていきたい」という思いは人一倍。技術の保存・普及に取り組む会の活動をリードしている。

 「子どもの頃から作るのが好きだった」という人形は、25年ほど前から教室に通って制作。手元に100点以上あり、今回半数ほどを手放すことにした。人形を引き立たせるびょうぶを作りたいと、古布を使ったアート表装も10年前から習い始めた。

 チラシの作成や会場の受付などを引き受けた仲間たちは「小夜さんはとにかくポジティブ」と声をそろえる。「布を使う手仕事が大好き」という佐藤さんの探究心と向上心あふれる力作が並ぶ。

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 人形約50点は会場でアンケートに回答した来場者にプレゼントする。希望が重なった場合は抽選。最終日の27日に会場に受け取りに行くか、着払いでの郵送かを選べる。

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