豊後高田市の富貴寺と田染荘ライトアップ 国宝と田園風景「満喫して」【大分県】

ライトアップされた富貴寺=豊後高田市田染蕗
田染荘では1万個のLEDライトが中世の田園景観を幻想的に照らす=豊後高田市田染小崎

 【豊後高田】豊後高田市田染地区で、国宝「富貴寺」と国の重要文化的景観の「田染荘」を光で彩るイベントがそれぞれ開かれている。

 富貴寺は12月3日までの土、日曜の午後5時半から同8時まで、ライトアップしている。紅葉スポットとしても有名な寺の、昼間とは一味違う荘厳な雰囲気を楽しめる。河野順祐副住職(42)は「紅葉は11月下旬から12月上旬が見頃となりそう。境内にある竹工芸とライトアップのコラボなども見どころ」と話す。

 田染荘では「千年のきらめき」と銘打ち、約1万個のLED(発光ダイオード)ライトを設置している。30分ごとに緑と黄色に切り替わる光が田園風景を幻想的に照らす。来年2月16日までの毎日、日没から3時間ほど。

 住民でつくる実行委員会の河野一三会長は(87)「中世の田園風景が残る田染荘の夜の魅力を満喫してほしい」と呼びかける。

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