ジューシーかつ濃厚な甘み ナシの晩生種「豊里」今季初競り式【大分県】

今季初出荷された「豊里」=22日、大分市豊海

 県が開発したナシの晩生種「豊里(ほうり)」の今季初競り式が22日、大分市豊海の市公設地方卸売市場であった。「ホーリーナイト(聖夜)」にちなんだ大玉が特徴で、生産者がクリスマス商戦での活用を呼びかけた。

 県農協の日田梨部会が生産している。初日は約6トンが入った。小埜照明部会長(67)は「豪雨と猛暑で栽培環境は厳しかったが、ジューシーかつ濃厚な甘みに仕上がった。大勢の消費者に届けてもらいたい」とあいさつ。

 仲卸業者が初競りに参加し、最高値は5キロ5万円で、昨年よりも1万5千円高かった。1キロ当たりの平均は540円(昨年比5円高)だった。

 JA全農おおいたによると、県内を中心に約50トンの出荷を見込んでいる。

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