「遊び」から魅力掘り下げ ユース・サミット、長井セッション

パネリストらが遊びをテーマに地域のブランディングの可能性を探った=長井市役所

 国内外の経営者や若者らが山形に集い、本県産業の国際化や交流促進などを図る「ヤマガタ・ユース・サミット2023」のエリアセッションが22日、長井市役所で開かれ、けん玉、eスポーツ、アクティビティー体験といった「遊び」の要素から地域の魅力を掘り下げ、ブランディングの可能性を探った。

 テーマは「アップデート長井!~遊びを通した世界とのコミュニケーション~」。地元のけん玉メーカー山形工房の梅津雄治社長をアドバイザーに、やまがたアルカディア観光局の原田真吾さん、ともに米国出身で市地域おこし協力隊のニック・ギャラガーさんとシェルビー・リー・ブラウンさん、eスポーツアナリストのKir1n(きりん)さん、長井工業高3年の宇津木透悟さんと諏訪愛琴(まこと)さんがパネリストを務めた。

 けん玉の妙技で会場を沸かせたギャラガーさんとブラウンさんは「技ができた喜びがはまった理由。SNSなどでの発信は普及拡大に欠かせない」と話し、Kir1nさんは「憧れから全てが始まる。憧れの対象がいることは重要だ」と指摘した。原田さんは「楽しいだけならどこにでもある。重要なのは『長井ならでは』という視点」と説き、梅津社長は「どれも魅力のあるコンテンツ。横のつながりが生まれれば、地域の可能性はより広がる」と強調した。高校生2人は「長井の魅力を知ることができた」などと述べた。

 ユース・サミットの企画運営は山形新聞社が担当。セッションは今後、12月3日に朝日町の秋葉山交遊館、同9日に鶴岡市のつるおか食文化市場FOODEVERで開かれる。各会場の模様はユース・サミットの専用サイトで生配信する。

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