赤字のJR烏山線「存続への努力続ける」 那須烏山・川俣市長が会見で

JR烏山線を走る蓄電池駆動電車「アキュム」

 【那須烏山】利用者の少ない地方路線としてJR東日本が県内で唯一、2022年度収支を公表し、前年度に続き赤字だった烏山線について、川俣純子(かわまたじゅんこ)市長は22日の定例記者会見で「さまざまな人の存続への努力が続くようにすることが私たちの仕事」などと述べた。

 同社は21日、管内34路線62区間の22年度収支を公表。烏山線は前年度比3100万円悪化し、6億3400万円の赤字。1キロ当たりの1日平均乗客数は路線の存続が議論される千人未満に迫る1120人だった。

 川俣市長は今年が烏山線開業100周年だったことに触れ、「市民も改めて烏山線のことを感じてくれたと思う。市民や利用者が協力して存続させようとしていることを一層伝えたい」と述べた。

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