広島市の松井市長は、来週から開催される核兵器禁止条約の締約国会議で、スピーチすることを明らかにしました。
核兵器禁止条約の第2回締約国会議はアメリカ・ニューヨークで27日から始まります。広島市の松井一実 市長は3日目=29日の一般討論演説で、「平和首長会議」の会長としてスピーチをするということです。条約の実効性を高めることが重要だと訴えます。
広島市 松井一実 市長
「核兵器禁止条約の実効性を高めていく重要性について言及する。核兵器不拡散条約と核兵器禁止条約が補完関係を保ちながら機能するための取り組みを進めるよう求める」
松井市長は、平和首長会議として締約国の動きをサポートしたいとしています。
このほか、平和首長会議では、ICANとの共催で、広島・長崎の被爆者とアメリカやドイツの若い世代が参加する関連イベントを開くということです。
一方、外務省は22日の会見で、日本政府が会議へのオブザーバー参加を見送ることを正式に表明しました。条約に核保有国が一か国も参加していないことを理由にあげています。外務省は「唯一の被爆国として核保有国を関与させる努力を続ける」としています。
日本政府は去年の初回会議に続く不参加となります。政府の対応を巡っては、被爆者団体などから会議への参加を求める声が上がっていました。