ガザに「安全な場所ない」 国連、避難住民も多数死傷

オンラインインタビューに応じた国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のアルリファイ渉外・コミュニケーション局長(共同)

 【ウィーン共同】国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のアルリファイ渉外・コミュニケーション局長は23日までに、イスラエルが地上侵攻するパレスチナ自治区ガザにはUNRWAの建物も含め「安全な場所はない」と強調した。これまでに100人超のUNRWA職員が亡くなり、戦闘に巻き込まれる形で避難者に多数の死傷者が出ていると訴えた。

 共同通信のオンラインインタビューに応じたアルリファイ氏は、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘で自宅を追われた人々は「国連の建物や旗が守ってくれる」と信じて集まってきていると指摘。学校を中心に154のUNRWAの避難所で約88万人が避難生活を送っていると説明した。

© 一般社団法人共同通信社