藤井聡太八冠「強さの秘密」AIと好敵手 「王将戦」大山康晴十五世名人と羽生善治九段の偉業

(夏目みな美アナウンサー)
AIに分析された藤井八冠、研究者も惚れ惚れするような人を超えた存在だということなんですけれども、AIというと藤井八冠が将棋の研究に使っていることは有名ですね。

(大石邦彦アンカーマン)
かなり早い段階からAIを取り入れて研究をしていて、AI世代の申し子とも呼ばれているんですね。

藤井さんが、どこで研究していたかというと一番最初は名古屋市内にある杉本師匠の自宅兼研究室なんですね。

もちろん自宅でも研究していたので、藤井八冠の強さはAIによって支えられているということがよく分かるわけなんですけれども、実際に人とは対局しないのかというと、プライベートでは永瀬九段と対局しているんですね。

しかし、その永瀬九段は王将戦の挑戦者決定リーグで敗れたわけです。

(夏目みな美アナウンサー)
はい、対戦相手は菅井八段に決まりました。

(柳沢彩美アナウンサー)
はい、では日程を見ていきます。

来年の1月7日、栃木県の大田原市から始まります。

第7局まで行きますと3月末までということになりますが「王将戦七番勝負」は先に4勝した方が勝ちということになります。

(夏目みな美アナウンサー)
王将戦というのは、どのようなタイトルなんでしょうか?

(大石邦彦アンカーマン)
いろいろ調べてみたら結構歴史があるんです。

1950年に創設されて翌年からタイトル戦になり、持ち時間は8時間2日制です。

なので勝負飯が、いっぱい出てくるということになりますね。

そして「永世称号」というのがありまして、これは通算10期、10回タイトルを奪ったか、10回タイトルを防衛すると「永世王将」の称号を手に入れることができるんですね。

獲得期数で見てみますと、羽生善治九段が12期で七冠を達成した後の最後のタイトルが、この王将だったということで羽生さんにとっても感慨深いものがあると思います。

もう一人、大山康晴十五世名人が20期で、このタイトルを59歳11か月のときに失うという過去最高齢記録で、還暦直前までタイトルを保持していたということなんですね。

藤井八冠となりましたけれども、個々のタイトルを見ると、まだまだ上がいるということになり、AIを駆使した藤井八冠の研究は、まだまだ続きそうです。

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