「『よく走りましたね』と言ってあげたい」鉄道ファンに惜しまれながら…「奥出雲おろち号」が引退【動画ニュース】

JR木次線の観光トロッコ列車「奥出雲おろち号」が23日、惜しまれつつ、ラストランを迎えました。

末川徹記者
「古い駅舎に歴史を感じます。正午過ぎの備後落合駅ですが、人の多さにびっくりしました」

午後1時前、「奥出雲おろち号」は、鉄道ファンに温かく迎え入れられました。1998年4月に運転が始まった「おろち号」は、備後落合駅と、島根県・木次駅の間を中心に運行されてきました。

兵庫から
「おろち号 大好きです」
東京から
「地域の人が応援して、沿線も草木が少なくてきれい。窓が開く列車がないので、貴重です」

毎年、春から秋にかけ中国山地を駆け抜け、人気を集めていましたが車両の老朽化を理由に、23日で引退です。

出雲市から(乗車3回目)
「(列車の)においもあるし、非常によかった。前回乗った時は、まだ結婚していなかったが、今回は、結婚して家族ができて、来られてよかった」

庄原市から見送り
「緑の中に青いトロッコが映え、しばらく見入るような感じで何回も見てきた。『よく走りましたね』と言ってあげたい」

「おろち号」は、軽やかな汽笛を鳴らしながら、別れを告げました。

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