「当選無効」元女性アイドルの維新県議「上告することに致しました」「一票を下さった方々に誠意を示したい」

日本維新の会の中村美香埼玉県議(36)が23日、自身のX(旧ツイッター)を更新。埼玉県議選での当選を無効とした埼玉県選挙管理委員会の決定取り消しを求めた中村氏の請求を、東京高裁が棄却したことについて「最高裁に上告することに致しました」と表明した。

中村氏は「埼玉県選挙管理委員会の当選無効決定を不服とする件。東京高裁に提出したGPSやSuica等の居住実態証拠書類は認められず棄却されました。私に貴重な一票を下さった方々に誠意を示したい意思も込め」とつづった。

最高裁の判決が確定するまで、中村氏は埼玉県議としての身分を失わない。「埼玉県議会議員として任期は続きます。このような状況の中で務めさせていただくことへの賛否両論、責任の重さは自覚しております」と説明した。

続けて「育った埼玉県に報いたい思いで議員となりましたので、任期がある限り、埼玉県のお役に少しでも立てるよう、精一杯頑張って参る所存です」と決意を示した。

中村氏は双子の妹、中村梨香氏(36)とともに姉妹で「フリー素材アイドル」として活動。4月9日投開票の同県議選に姉妹そろって立候補し、姉の中村氏は当選した。

埼玉県議会で維新初の議席となったが、同県選管は7月13日、公職選挙法が定める「県内同一市町村で3カ月以上の居住実態」がなかったとして当選無効を決定。中村氏は決定を不服として提訴したが、東京高裁は16日、請求を棄却した。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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