白山市全域が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界ジオパークに認定されたことを受け、市内の農業法人「六星(ろくせい)」が米カリフォルニア州で市産のコメを売り込む。12月1~3日、取引先の日系スーパーの協力を得て、現地でにぎりずしなどの実演販売を展開。コメの加工食品のおいしさを伝え、産地である「白山手取川ジオ」をアピールする。
六星は米国でスーパーを複数展開する「ミツワ」と連携し、カリフォルニア州・サンノゼにある店舗で実演販売を行う。日本のすし職人がサーモンやマグロのすしを握るほか、新鮮な魚介類をふんだんに取り入れた巻きずし、おにぎりを提供する。
●見どころもPR
店内には、世界ジオに認められた「白山手取川ジオ」のポスターやパンフレットを並べ、市内の見どころをまとめた英語版のプロモーション映像を流す。古代から農業が脈々と営まれてきたことを紹介し、ジオパークの清らかな水によって生産されたコメの魅力を伝える。
六星は松任地区を中心にコメを生産している。加工食品の開発も手掛けており、これまで米国で餅つきの実演、試食販売を行ってきた。世界ジオ認定を機に、より多くの外国人に白山のコメのうまさを伝え、輸出拡大の足がかりとするため、今回は米国で需要のあるすしに狙いを定めた。
六星の浅野泰隆取締役は「水の旅をテーマとする白山手取川ジオで持続可能な農業が行われていることをPRし、白山市のファンを一人でも増やしていきたい」と意気込みを語った。