福井県鯖江市の民家敷地にクマ、11月22日から23日にかけて複数回確認 柿の木に登る

民家敷地内にある柿の木に登ろうとするクマ=22日、鯖江市西袋町(住民提供)

 11月22日午後0時15分ごろ、福井県鯖江市西袋町の民家の敷地内にクマの成獣1頭がいるのを家人が見つけ、同市に通報した。23日夕方までの間、同じ民家の柿の木に登るなど複数回にわたって確認された。けが人はなかった。同市は近くの住民らに不要不急の外出を控えるなど注意を呼びかけている。

 家人によると、柿の木は高さ約3メートルで、100個ほどの実がなっていたといい、クマが食べていたとみられる。家人は「柿の木は約50年前からあるが、こんなことは初めて。すごく恐ろしい」と不安そうに話していた。

 23日午後4時ごろには別の民家の柿の木に登っているのが目撃されている。その後、姿が見えなくなったという。

 現場付近は、山に囲まれた閑静な住宅街。近くに市うるしの里会館や河和田小がある。

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