陰謀論信じる人の傾向調査 社会への不満の強さが影響

オンラインで取材に応じる鹿児島大の大薗博記准教授

 論理的思考が苦手な人や、社会への不満が強い人ほど「新型コロナウイルスは利権団体が考案したデマだ」といった陰謀論を信じやすい傾向にあるとの論文を、鹿児島大の大薗博記准教授(社会心理学)らが10月、国際学術誌電子版に発表した。人工知能(AI)で作成する偽の画像や動画が社会問題になっており、大薗准教授は「論理的、分析的な思考を高めることが誤った情報の見分けにつながる」と話す。

 コロナ禍で、デマやうそが交流サイト(SNS)などで拡散された背景を探ろうと昨年10月、インターネットで調査を実施。20~80代の937人から有効回答を得た。

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