全国高校ラグビー県大会決勝 長崎北陽台 実感なき6連覇

【決勝、長崎南山―長崎北陽台】前半4分、ゴールラインに迫る長崎北陽台のナンバー8久保(左)とプロップ齊藤=長崎市総合運動公園かきどまり陸上競技場

 23日に行われたラグビーの第103回全国高校大会長崎県大会決勝は、史上2度目の長崎南山と長崎北陽台の両校優勝となった。
 長崎北陽台は大会記録を更新する6連覇を達成しながら、抽選で花園切符を逃した。主将のプロップ齊藤は「実感がない。後半の入りが悪く、流れを引き戻せなかった…」とつぶやくように言葉をつないだ。
 序盤は完璧だった。ナンバー8久保を中心にしたFWが前に出て、8分までに2トライを奪うと、24分には19点差をつけた。だが、その後は磨いてきたはずのディフェンスが機能せず、何度もラインブレークを許した。両校優勝という結果ではあったが、品川監督は「うちの負けで自滅。接点にこだわりすぎて、組織的に守れていなかった」と“敗因”を挙げた。
 今季のチームは1、2年生が主体。この日のスタメンも3年生は4人だけだった。齊藤は「1、2年生を花園に連れて行けなかった…。来年は自分たちができなかった花園4強を達成してほしい」と後輩たちに夢を託して高校ラグビーを卒業した。


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