【ジャパンC/データ攻略】タイトルホルダーに「連対率87 or 0%」条件発動 GI3勝馬の明暗は

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今週は東京競馬場でジャパンC(芝2400m)が行われる。世界最強馬の称号を得たイクイノックスと牝馬三冠馬リバティアイランドが雌雄を決する戦いに参戦。この秋一番といっても過言ではない注目カードだ。

ここでは、過去10年データからタイトルホルダースターズオンアースにフォーカスした「87 or 0%」データを取り上げる。

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■タイトルホルダーは【5.2.0.1】データが追い風に

昨年は天皇賞・春→宝塚記念とGIを連勝。早くから第一線で活躍を続けるのがタイトルホルダーだ。派手な戦績を誇るイクイノックス、リバティアイランドの影に隠れているものの、アクシデント明けの前走オールカマーは2着と上々の滑り出し。この馬基準で考えると人気ガタ落ちが予想されるここでの強調材料とは?

・馬番6番以内の成績【5.2.0.1】

前述の宝塚記念はもちろんのこと、菊花賞や弥生賞、8馬身差圧勝の3走前も内めの枠。唯一の馬券外は競走中止のアクシデントに見舞われた今年の天皇賞・春に限定されており、馬番6番以内×タイトルホルダーは連対率87%と鉄板級の安定感を誇っているのだ。

調教過程について補足すると、前走オールカマー時は美浦坂路の改修工事に伴い坂路を使用できず。普段と異なる調整を強いられたことが終いの粘りを欠く結果につながったのかもしれない。翻って、今回は10月末から坂路でじっくりと調整。パンサラッサ参戦により“実質単騎逃げ”が叶いそうなシチュエーションでもあり、2強にひと泡を吹かせる可能性は十分だ。

■牝馬二冠馬スターズオンアースにのしかかる【0.0.1.26】の鬼門枠

その一方で、マイナスデータが重くのしかかってしまうのがスターズオンアースだ。デビューから一度も馬券内を外していない安定株。オークス勝利の舞台で当時の再現を期待したくなるところだが、今回は8枠が足かせとなる可能性が浮上してしまう。

・8枠の成績【0.0.1.26】

連対率に換算すると0%。当日2番人気に支持されたリアルスティール、4番人気馬グローリーヴェイズなど人気サイドの馬もいたが馬券内突入はならず。ジャパンカップにおける8枠はまさに“鬼門”だ。

天皇賞・秋を回避して臨む今回は、結果的に春競馬以来の実戦。長期休養明けで参戦した馬にゴールドシップやワールドプレミアといったGI馬もいたが、それぞれ見せ場なく敗れている。枠+ローテーションのダブルパンチに見舞われたことで、好走へのハードルは高いものとなりそうだ。

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著者プロフィール

田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。

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