ヤンキースのベリンジャー獲得はトーンダウン? 山本には強い関心

82勝80敗の地区4位に終わった今季からの巻き返しに向け、外野手や先発投手の補強を目指している今オフのヤンキース。外野手はカブスからFAとなったコディ・ベリンジャー、先発投手はオリックスバファローズからポスティング制度を利用してメジャー移籍を目指す山本由伸が本命とみられるが、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者はヤンキースのベリンジャー獲得に向けた意欲がトーンダウンする可能性を伝えている。一方、山本に対しては引き続き強い関心を示しているようだ。

補強ポイントの1つである「左打ちの外野手」として、ベリンジャー獲得に全力を注ぐとみられていたヤンキースだが、球団内部でベリンジャーのハードヒット率の低さを懸念する声が出始めているようだ。ヤンキースが球界屈指の強打者であるフアン・ソト(パドレス)をトレードで獲得できる可能性があることもベリンジャーにとっては逆風となる。また、ヤンキースは韓国プロ野球のキウム・ヒーローズからポスティング制度を利用してメジャー移籍を目指す李政厚(イ・ジョンフ)にも興味を示していることが報じられており、ベリンジャーの優先度は下がり始めているのかもしれない。

一方、先発投手補強の本命が山本であることは変わっておらず、それ以外の投手に対するヤンキースの関心はあまり報じられていない。ヘイマン記者は、ヤンキースが昨夏のトレード・デッドラインで放出した左腕ジョーダン・モンゴメリーの呼び戻しを検討していることを報じているが、山本獲得に失敗した場合の「プランB」に過ぎないとみられる。また、昨夏のトレード・デッドラインで獲得したにもかかわらず、故障で今季1試合しか投げられなかったフランキー・モンタスとの再契約も検討されているようだ。

打線ではアーロン・ジャッジ、投手陣ではゲリット・コールの孤軍奮闘が目立った今季のヤンキース。投打のスター選手を支える新戦力に誰を選ぶのか。今後の動向が注目される。

The post ヤンキースのベリンジャー獲得はトーンダウン? 山本には強い関心 first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.