リアルを追求した肉弾戦動画解禁

極限状況からの脱出劇というシンプルなプロットに、航空パニックのスリルと、脱出サバイバルの緊迫感を詰め込んだハイブリッド・サバイバルアクション『ロスト・フライト』が、2023年11月23日（木・祝）より全国公開中だ。

このたび、映画の序盤でジェラルド・バトラー演じる主人公トランス機長が、いきなり襲いかかってきた反政府ゲリラとの生々しすぎるタイマンを披露する本編映像が公開された。

2分ワンテイク撮影！ 生々しい肉弾戦シーン解禁

不時着した場所が何処なのかもわからないトレイルブレイザー119便の一行は途方に暮れていた。無線機も落雷により故障し、連絡手段すら無くなってしまったのだ。

電気系統が故障し、現状のすべてを目視確認で把握しなければならない絶体絶命の状況下で、トランス機長は機転を利かせる。落ちていく操縦席の窓から建物を確認していたという彼は、もしかしたらそこに外部との連絡手段があるかもしれない……！ と、わずかな望みにかけて行動を起こす。

たまたま同機で移送中だった元犯罪者のガスパールを連れて、捜索に向かうトランス。案の定、一瞬目を離したすきにガスパールは姿をくらましたが、まずは連絡手段の有無を確認するのが先だ。すると、もともとは何かの施設だったらしい建物内部で軍用の小型電話を発見。誰に連絡するべきか悩んだ結果、トランスは最愛の娘に連絡することに決めた。

娘に「これから言うことを至急、トレイルブレイザーに伝えてくれ」と話し始めたトランスが、ふと窓から下を見ると車が一台止まっている。誰か来たのか？ と訝しみながらも「今いるのはスールー諸島のどこかだ。無線が無くて特定できない」と飛行時間などから割り出した位置情報を伝え、それを必死にメモする娘。

そのとき、突如トランスを何者かが背後から襲撃してきた！ どこかに消えたガスパールか？ いや違う、現地の反政府ゲリラだ‼ トランスは不意を突かれてタコ殴りにされるもすぐに切り返し、“昔とった杵柄”で応戦するが……!?

「ここ数年、こんなに疲れた撮影はなかった。でも…」

かつてネイビーシールズに所属していた俳優が傭兵役を務めるなど、徹底したリアリティの追求がされている本作。それは、このトランス対ゲリラの対決シーンにも現れていて、2分にもおよぶ接近戦は全てワンテイクで撮影されたという。

スタント・コーディネーターのジム・チャーチマンは「彼らは壁に激突したり、机をひっくり返したり、殴り合ったりした。本当にリアルな戦いだったよ」と振り返る。そして「いかにもジェリーらしかった！ 監督と私はワンテイクで撮影することで、あのシーンに真に迫った力を加えられると思ったんだ」と解説するのは、撮影監督のブレンダン・ガルヴィンだ。

当のジェリーも「撮影現場であそこまで肉体的に疲れる1日を過ごしたことは、この数年なかった。でも、その価値があったな！」と、その成果に自信を見せている。

『ロスト・フライト』は2023年11月23日（木・祝）より全国ロードショー