佐賀漁協、国の振興基金案を支持 諫早干拓対策、非開門前提

 国営諫早湾干拓事業について、潮受け堤防排水門を開かず、漁業振興基金の創設で不漁問題の解決を図る国の案に対し、佐賀県有明海漁協(佐賀市)が支持する方針を決めたことが24日までに分かった。同漁協への取材で明らかになった。

 10月に農林水産省は福岡、佐賀、熊本の3県の漁連会長らと会合を開いて基金案への賛同を求め、福岡、熊本両県の漁連は国の案に賛同する意向を示したが、佐賀県有明海漁協は保留していた。

 佐賀県有明海漁協によると、各支所の運営委員長や支所長が参加する会議を11月22日に開き、全会一致で決定した。「開門よりは有明海再生が優先」という意見が多く出たという。

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